喜多屋 米作り委員会 平成22年度(1

自社所有の田圃で社員自らの手で酒造好適米を生産する過程を報告します。

背景と目的

 地酒の蔵として創業以来地元の米にこだわって酒造りを行って参りました。「山田錦」は、蔵のある八女筑後地区では地理的要因が生産に適しませんので、福岡県糸島半島地区(「山田錦」の生産量は兵庫県に次いで2番目)で委託生産してもらっています。「山田錦」以外の米では八女筑後地区でも生産されている「麗峰」を使ってきました。「麗峰」は酒造好適米ではありませんがそれに準ずる品質を持つ大変酒造りに適した米です。しかし、酒米と飯米とは求められる米質が異なりますので、飯米としては人気が低下し「麗峰」の作付け面積は年々減ってきております。
 そこで出来ることなら八女筑後地区で酒造好適米を委託生産してもらえないだろうかと考えました。それが実現できれば、今まで以上に米の購入を通して地元に貢献することが出来ますし、良い米を安心して安定的に使用することが可能になります。ただし、八女筑後地区では酒造好適米の生産実績は少ないので、農家の方に納得して作ってもらうために、まず自らの手で作ってみようと考えました。
 また、毎年自ら土にふれ稲を育てることで、米に対する社員の理解も深まり、酒造りにもプラスになります。長年に亘って実家で米作り取り組んできた社員を中心に、未経験者も多数加わって力を合わせて米作りを行います。
 JAふくおか八女に相談しましたところ大変興味を持っていただき、モデルケースとなるよう指導応援してもらえる運びとなり、平成12年にスタートして今年11年目を迎えました。



平成22年度の取り組み

 今年作る米は、4年前から引き続き「吟のさと」という九州沖縄農業研究センター開発の新品種です。
近年、清酒では嗜好の多様化や高度化に伴い、地域の個性を生かした高品質な製品が求められており、各地でブランド酒米の開発が盛んです。「吟のさと」は山田錦の血統が3/4の系譜をもつ品種です。
本年は八女地区の8農家から作付けのご協力をいただいております。酒米「吟のさと」は、本年作付より酒造好適米及び特定農協選択銘柄としてJAふくおか八女の産地品種登録となります。



平成22年 米作り委員会 参加メンバー

  森本寛範  製品部
米作り委員長
長年稲作に携わる。山あいの棚田で作る掛干米は予約で売り切れる人気。
  森本委員長のご両親
言うまでもなく、二人とも農業のマスター。今年は育苗までをお願いする。
  木下宏太郎  社長
酒造りはプロだが、農業は素人。健康面で永く抱えていたウイークポイントとが解消し、張り切っている。
  西尾孝広  製造部
米作り委員会3年目の喜多屋杜氏。
酒造りの元である米作りに挑戦します。
  中山雅夫  製品部
米作り委員会では、もう常連。格好も農夫らしく決まってきた。
  広津秀一   管理部長
米作り委員会が農業初体験。以来、田植え足袋を購入する程ハマッテいる。
  若菜康有  管理部
米作り委員会5年目
甲斐田さん  古川運送
田植機を貸してもらい、作業にも参加していただいている。トラックだけでなく米作りも本職。       
  古庄俊一  管理部
米作り委員会5年目

橋本良光  製造部
米作り委員会4年目
末安一成  製造部
米作り委員会2年目
山崎慶浩   製造部
米作り委員会初めての参加です

草場次夫  製造部
米作り委員会初めての参加です

今後、他のメンバーも順次参加します。


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